Voicy Journal

今さら聞けない投資信託。投資初心者は何から始めるべき?− 大河内薫

今さら聞けない投資信託。投資初心者は何から始めるべき?−  大河内薫

税理士の大河内薫さんが、いまさら聞けない投資信託や、投資の基礎情報について解説します。

この記事は、Voicyパーソナリティ大河内薫さんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

投資の定義とは

今日は今さら聞けない投資信託って何?というテーマでお話しします。ゴリゴリの投資と言うよりはライトな感じです。日本人の全員が必要とするようなものであるとか、さあ始めよう!と思ったときに最初に聞いてほしい話とか、そういう話をしていこうと思います。

大前提として、僕は投資の話をするときにまず投資の定義の話をします。投資というのは、お金を使ってお金を増やすだけじゃないですから。皆さん投資って株式投資とか、FXとか、あとは不動産投資とか、そういうものをイメージすると思うんですけど、僕はもっと広い概念だと思うんです。

その定義は何かっていうと、投資というのは、お金を支払ったことによって将来得することです。将来に利益があるようなことで、その利益はお金だけではなくて、時間とか、そういうものも含むってこと。だからお金を使ったことによって、将来良かったな、得したなって思えるようなことを投資といいます。当然、投資の一般的なイメージっていうのは定義の中に入ってくるんだけど、何を買っても投資になる可能性があります。

例えば子供達だったら、よく僕話すんだけど、ハサミとかカッターナイフも投資です。それを買ったことによって、使ったことによって、将来の時間が増えるじゃないですか。ハサミで切った方がきれいに早く切れるわけだから。じゃあその浮いた時間で何をするの?経済活動をすれば、そこでお金を生み出せば、それはまさに一般的な投資、お金を支払ってお金を増やすってことになるわけです。

だから投資信託の話をしたとしても、株式の話をしたとしても、僕の投資の定義は、お金を支払ったことによって将来に利益をもたらすもの、これだと思っておいてください。

投資信託とは株式の詰め合わせパック

投資信託の話をしたいと思います。まず投資信託っていうのは何か、一言で言うのであれば株式を詰め合わせたものという感じです。そして株式とは何か、簡単に話すとその会社の一部を持っている、という感じです。上場企業であれば誰でも売買ができますし、未上場だったら相対取引、直接取引をするので、なかなか売り買いはできないです。

上場企業の、例えば1番大きな会社、日本のトップ企業、トヨタ自動車の株式を持ってますよって方は、トヨタ株式の株価が上がったり、下がったりすることによって、その株主の持っている株式というのは価値が下がったり上がったりする。だから100円で買った株式が150円になって、そのタイミングで売れば50円儲かりましたよっていう話です。

例えば投資したいお金が10万円あるって言ったときに、今言ったトヨタ自動車の株式とかソフトバンクの株式とか、そういうものを10万円バンって買って、万が一その会社が倒産とかしてしまった場合は、一気にその価値は0になるじゃないですか。そのリスクを分散するっていう意味もあり、かついろいろな株式を少額で買いたいよねって言うためにあるのが投資信託です。

例えば、最近すごく盛り上がってるところで言うと、アメリカ株式のS&P500という指数があるんですけど、これに連動する投資信託みたいなのがあるんです。これは500っていうぐらいだから、アメリカの会社500社を詰め合わせたパックみたいなものです。だから、その指数に連動した投資信託を1つ買うと、アメリカの500社を買ったこととほぼ同義です。だからそのうち1つが倒産しようが、その投資信託が大きく値が下がることはないんですね。

当然、リスクが分散されてリスクが減るって事は、リターンも減ります。1つの企業がドーンと突き抜けても、500分の1なので大きく上がることはないんですけれども、初心者は投資信託から始めるってことを僕はおすすめしています。

Return Top