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サラリーマンのデメリットを考える。老後のお金のリスクを把握していますか?− 大河内薫

サラリーマンのデメリットを考える。老後のお金のリスクを把握していますか?− 大河内薫

この記事は、Voicyパーソナリティ大河内薫さんの放送をもとに書き起こした記事です。音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

サラリーマンの最大の弱点とは

サラリーマンの最大の弱点は何ですか?と言う言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?

結論は、退職をすると収入がピタッと止まることです。言い換えるのであれば、収入が止まる時期を自分で選べないっていうことですね。この日本には定年退職というものがあるので、80歳まで会社員やりたい、サラリーマンやりたいって言っても、おそらくもうほとんどの人ができない。

まあごく稀にはできるかもしれないよ。株式会社ノジマのノジマデンキは、80歳まで条件が揃えば働けますよということを発表してたりするので、場合によってはできるんだけど。基本的には退職をすると収入が止まり、収入が止まる時期は自分で選べないっていう、これ本当に最大の弱点かなぁって思います。

ただ、これは別にサラリーマンをディスってるとか、フリーランス、個人事業が最強って言ってるわけではなくて、サラリーマンが安定していて、収入がたくさんもらえて、退職金も安定していて、とにかく安定の象徴だった時代は終わったんですよっていうのを、あらゆる方面から言語化しておいて、そのリスクに備えてほしいという趣旨です。

収入が止まる時期を自分で選ぶことができない

昔も今も別に変わらない、サラリーマンというのは収入が止まるんです。退職したら止まる。でも今、変化が激しい超不安定の時代になりました。明日どうなるかわからないみたいな時代じゃないですか。会社というのは簡単に飛ぶし、仕事っていうのも明日突然今日のルールが一変する、そんな時代なわけです。そんな中で、退職金も当然減ってるんですよね。

退職して収入が止まるデメリットっていうのは今も昔も変わらないけど、退職した時の退職金がしっかりもらえて余生をその退職金と年金で賄ってた。そんな時代ももちろんあった。でも今はそんな時代じゃないですよね。退職金は簡単に減るし、下手すりゃもらえない。そして年金も不安定。

2021年4月から、70歳まで努力義務で会社は従業員を雇ってくださいという話が出たけれど、それと同時並行で、年金需給の基本年齢を70歳に引き上げようという動きもあるわけですよね。年金が不安定で、後ろ倒しになるし、受給金額も減るかもしれない。そんな時代なんだから、退職をして収入が止まるっていうことは、その後の生活がかなり厳しいです。

老後の時間はどんどん長くなる

加えて平均寿命は間違いなく伸びます。今は男性81歳、女性87歳と言われていますけれど、僕は38歳ですが、60、70になったときの平均寿命っていうのは、おそらくもっと上がっている。つまり老後のリスクっていうのが非常に多いです。収入が生活費を下回っている。まあ、年金だけの収入になるっていう事ですよね。

これは各自が受け止めなければいけない問題だと思います。当然フリーランスとか個人事業主っていうのは退職と言う概念がないから、言い換えれば収入を終わらせる時期、売り上げを0にする時期っていうのは自分で選べるんですよね。基本的にはクライアントからもういいよって言われない限りはね、これはやっぱりおいしいんですよ。

ただ、ここにもデメリットが潜んでいて、そもそも年金がめっちゃ少ない。国民年金というものは全員加入で、サラリーマンも当然加入しています。けど、これ貰える金額がめちゃくちゃ少ないですからね。満額払っても年間78万円しかもらえませんから、これ月額に直すと6.5万円/月です。ただ、いま加えて厚生年金というものを払ってるから、この場合以上の金額を貰える人が多いんだけど、国民年金しか貰えないと、いわゆる定年退職という平均年齢以上働き続けることになるだろうし、フリーランスの個人事業主はお金を積み立てておかなければ、老後にっちもさっちもいかなくなるよ、という感じです。

だから、フリーランス、個人事業主、デメリットも今話した通りで、サラリーマンのデメリットは退職をすると収入がピタッと止まること。

結論何が言いたいかというと、今日はサラリーマンというでキーワードで話しているけど、サラリーマンといえども当然リスクがある。何が1番のリスクかというと、寿命が延びていくってこと。そして、延びた寿命を工面するお金はありますか?っていうこと。ここは本当に真剣に向き合っていかないと、かなり老後厳しい戦いになるので、今一度考えてくれたら嬉しいです。

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