Voicy Journal

投資・資産形成を始める前にやるべきこと3選 − 大河内薫

投資・資産形成を始める前にやるべきこと3選 − 大河内薫

この記事は、Voicyパーソナリティ大河内薫さんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

投資を始める人が増えている

今日は資産形成や投資を始める前にやるべきこと3つという話題で話していきましょう。

皆さん資産形成とか投資という言葉を聞いて、どんな感じを受けますか?恐らく、2019年の金融庁が発表した「年金がもらえても2000万円足らないよ」とか、トヨタ自動車トップや日本経団連のトップが言った雇用を継続することが難しい。つまり、「1度雇った人を最後まで雇用し続けることが難しい時代が来たんだよ」みたいな発言を受けて自分で資産を形成していかなきゃ、投資をして資産をふくらませなきゃいけないって思った人が多かったと思うんです。なので積立NISAとかiDeco、小規模企業共済そして証券口座の数はそこから今日まで爆発的に増えているんです。

特にマスコミがはやし立てる時ですよ。ニューヨークダウが最高値更新しましたとかS&P500が最高値更新、日経平均もドル建てだったら最高値更新みたいなね。こんなニュースが年末に踊っていたわけですが、こういうことがあると証券口座はガッと人が増えるんです。煽りにのってしまうっていうのもあると。別にスタートはそれでもいいと思うんだけど、資産形成・投資を始める前にやるべきことは確実に存在するのでその話をしていきましょう。

投資を始める前にやるべきこと1. 相場を知る

まず1つ目は相場を知ることです。これは非常に大事です。投資はお金を支払って利益をもたらすものなわけですから、何も今言った株式投資だけが投資ではないんですね。不動産投資とかその他いろいろ投資があって、そういうものも範囲に入ってくる。

昨日は楽天が不動産投資のゴミみたいな物件を案内してきたよって言う話をしたんだけど、それも相場を知っていれば「ゴミ物件だね、はいはい」って言ってそのご案内を無視できる。でも相場を知らないと、これお得な情報なのかな?と。今不動産投資、投資全般盛り上がっているから話聞かなきゃみたいな感じになっちゃうわけです。なので、相場を知るっていうことは重要です。

投資始めます。例えばアメリカ株を買いますって言った時に、ある特定の投資信託を見て、今その瞬間その値段が相場に比べて高いか安いか。それを知らないとやっぱり始めちゃだめですよね。

分かりやすい例で言うなら、スーパーに行ってもやしを見た時になんとなく値段は分かりますよね。もやしが一袋80円で売ってたら高いじゃないですか。もやしが一袋18円とかで売ってたら僕は安いなって思う。買おうかなって思うわけです。つまり相場を知っているから、その判断ができるわけですよね。日常の買い物だったら当たり前なわけです。ペットボトルの500mlの水が250円とかで売っていたら、これディズニーランドに来たのかな?なんて思っちゃう。でも、ディズニーだったら買うわけです。それは価値があるから。なので、相場を知って投資を始めることは非常に重要です。

投資を始める前にやるべきこと2. リスク許容度を知ろう

2つ目はどれだけ自分がリスクに耐えられるか。リスク許容度なんて言う話もあるんですけれど、それを知っておくってことです。これはどれだけマイナスに耐えられるかということです。ここで言うリスクは広い意味で考えてほしくて、リスク=不確実性だと思うんです。とにかく揺れ動くものに耐えられるかどうかです。

投資をしていれば値動きがあります。買ったものが毎日毎日上がり続けるということは絶対にない。長いスパンで見て右肩上がりがあるんだけど、下がったり上がったりを繰り返して上がっていくんです。なので、買って明日すぐ暴落をする可能性だってゼロじゃないわけです。株式100万円で買ったのに、いきなり半値の50万円になっちゃった。そのときにあなたは耐えられるかどうかということです。

耐えられるかどうかは自分の資産との相談にもなってきます。元々、手元にあるお金が100万円しかない人が100万円株式に突っ込んでそれで半値になったら耐えられないけど、手元に400万円ある人が100万円を株式に投資をして半値になった場合は耐えられるかもしれない。まあどうせ右肩上がりだ、と。今日は下がったけれども明日以降長い目で見ればプラスになるからほっとこうという判断ができる。なので、自分がどれだけリスク、不確実性に耐えられるかというのは重要なポイントです。

投資を始める前にやるべきこと3. 目的をしっかり持とう

そして資産形成投資を始める前にやるべきこと3つ目。やっぱりここが一番大事かなと思います。すべてのスタートラインかなと思うんですけど、目的を持つということですね。資産形成や投資を始める前に相場も知ったし、リスク許容度も分かった。これくらいのリスクには耐えられるってことも分かった。じゃあ投資を始めよう!じゃないんです。なんで投資を始めるかを明確にしておかなきゃいけないです。

例えば、子供の教育資金を貯めたいとか、老後70歳以上の年金がちょっと少ないからそのために資産形成をしておきたいとか。この2つを取っても目的が違うわけだから、手法も変わってくるわけです。結果的に同じ手法になることはあるかもしれないけれど、目的に向けての投資・資産形成だからね。なんで投資・資産形成をするかは決めてください。しっかりと自分の中に持っておいてください。じゃないとブレちゃうから。「あれがいいらしいよ」「あれが今アツいらしいよ」っていう言葉に惑わされてホイホイと投資する先を変えたり、投資する数を膨らませてしまうから。決めてください。

つまり、投資って何の目的もなくやっちゃダメなんです。目的があるから始めるものなので、流行っているから、ブームだからとりあえずやっておこうっていうのは、絶対にやめてください。

資産形成・投資をやるんであれば相場をよく知って、自分がリスクにどれだけ耐えられるか知って、目的をしっかり持って始めてくれたら嬉しいです。

Return Top