Voicy Journal

英語のプレゼンを成功に導く3つの意識 − 澤円

英語のプレゼンを成功に導く3つの意識 − 澤円

年間250回以上のプレゼンテーションをこなし「プレゼンの神」として知られる澤円さんが、英語のプレゼンを成功に導くために必要な意識についてご紹介。英語力よりも大切なことなんてあるのでしょうか?プレゼンの神のテクニックをぜひ学んでみてください!

この記事は、Voicyパーソナリティ澤円さんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

1. 間違えることを恐れない

今日は久しぶりに英語でアメリカから来たお客さんにプレゼンテーションをしました。かなり必死になって英語で対応させてもらいました。どうにか通じていたようで、参加者の方々の顔を見る限りにおいては、満足して帰ってもらったようです。聴衆の中に2人だけ、日本語と英語完全バイリンガルな日系アメリカ人の方が混じってたんですね。その方には「英語上手ですね!」とお褒めの言葉を頂いたんです。こんな風に言われると、もうじき50歳のおっさんでもやっぱり嬉しいですよね。

英語を褒められると、なかなか嬉しいものです。何しろ僕にとっては完全な外国語ですから。英語はかなり努力をして話をしていますし、それが認められるというのは、やっぱり喜びを感じるわけです。

僕は英語が上手いわけではありません。ただ単に話す事を恐れていないと思ってもらえているんじゃないかなと思います。下手なら下手なりに堂々と話そうと心掛けて。そもそもネイティブスピーカーじゃないんだからまずはなんか言って、伝わらなかったらその時考えようぐらいの考え方で過ごしてるわけです。

日本にはこういう姿勢で英語に向き合う人の絶対数があまり多くないので、この人は英語を話す意思があるんだなと思われるんじゃないかと思います。日本人はどうしても「完璧な英語を話さないとならない」と思いがちのように感じます。過去形とか3単現のsとかなんとなく文法を頭に詰め込んでしまっているがゆえに、それを使いこなせないと伝わらないのではないかと思っているのかもしれません。僕の英語を聞いたことがある方は知ってるはずですけど、僕が話してる英語は相当文法がいい加減です。

キーワードになる言葉。話の中で最も重要な部分の言葉だけは注意して伝えるようにしていますけれど、後は本当に適当に話をしています。もちろん、わざと雑に話そうとまでは思っていませんけれど、丁寧に話そうと思うあまり無口になってしまわないようにだけ気を付けています。このマインドセットを持つだけでも、随分と相手は歩み寄ってきてくれるんですよね。今のところこいつは英語が下手だから話すのはやめようという態度を取られたことはありません。おそらく何言ってるかよくわかんないけど、大事な部分はここだから、それが分かったからいいやって受け取ってもらっているんじゃないかなと思うんです。

2. 軽い冗談で場を和ませる

僕が英語のプレゼンテーションをする時に必ずすること、それは相手の注意を引くために軽い冗談を言うようにすることです。もちろん、思い付きではなかなか大変ですから、予め用意しておくわけです。これは軽いところがポイントで爆笑まで狙う必要がないです。少しでも場が和めばいいや、それぐらいの気持ちでOKです。

僕の場合だったら何しろこの長髪ですから「この姿を見てコンサートに来たかと思ったかもしれませんが、歌も歌いませんし、ギターも弾けません。その代わり、皆さんの役に立つ情報をお届けしたいと思います。」みたいなことオープニングで英語で言うわけです。そうすると、アメリカ人はノリの良い人が多いので、なんなら僕がギター弾くから歌ってくれてもいいよなんて返してくれたりします。これで場が和めば充分なんですね。心のハードルが少しでも下がれば、相手に言葉が届きやすくなるわけです。

3. 日本固有の話を盛り込む

そしてもう1つのポイントは日本固有の話を少し入れこむことです。今回は小売りに関するお話だったので、少しお金の話をした方がいいかなと思いまして日本は9割近くが現金決済なんですよとか、今はキャッシュレスにしていこうという流れがあるので、凄い沢山の〇〇ペイというサービスが立ち上がってきて群雄割拠の状態なんです、なんて話をさせてもらいました。

当たり前ですけど、日本で暮らしている人間が日本での体験を語るのが、1番説得力があるわけです。なので、こういう情報を提供しました。ただ、1つ気をつけなければならないのが、所感を入れすぎないことです。つまり、客観的な情報ではなくて、自分の主観的やあるいは思い込みを入れてしまうとおかしなことになります。あくまでも客観的な事実を伝える程度にしておかないと後でよろしくない事が起こる。そういったリスクがあるわけです。

所感を事実のように伝えてしまったがために、それを聞いた人が「日本ではこんなんだって」って他の人に話してですね、たまたま話した相手が日本に関する調査レポートを見ていてそれを間違いだよなんて指摘されると結果的にその人に恥をかかせることになるわけです。そうすると次にその人に会った時印象がマイナスからのスタートになりかねないわけですね。なので、新聞やネットから確からしい情報をいくつか仕入れて小ネタとしてポケットに入れておいて、いつでも出せる状態にしておくと便利なんです。そしてニュースではとか、今朝の新聞ではみたいな感じで説明すると相手としてはこれが客観的な情報なんだなということで使いやすくなるわけですね。

アウトプット前提のインプットということになります。それも英語で情報を準備するぞということになると、より1層その情報の純度というのを高くしておく必要が出てきますので学ぶ姿勢そのものにもすごくプラスの影響を与えるんじゃないかなと僕は思っています。

Return Top