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「FIRE」「セミリタイア」を若者目線で考える − しゅうへい

「FIRE」「セミリタイア」を若者目線で考える − しゅうへい

この記事は、Voicyパーソナリティしゅうへいさんの放送をもとに書き起こした記事です。音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

FIREって頑張らないとできないこと?

今日は、イケハヤさんがFIREって言っていて「Financial Independence, Retire Early」っていう、海外で始まった「若くして引退しよう」っていうやつなんですけど、それをやり始めましたよね。FIREって、すごい頑張ってないとできないのかなっていう話をしていきたいなと思います。

結論から言うと、別に借金があろうがなかろうが、FIRE、セミリタイアって可能なんです。このFIREっていう考え方の定義なんですけども、資産が1億円あったらオッケーですよっていう話ではなくて、自分がどんな生活をリタイア後にしたいかということがまずポイントなのと、もう1つ別に、セミリタイアしたとして別に仕事してもいいんですよ。その仕事が自分が好きではないというか、1億円あったらやらないようなこと、お金があればやらないようなことをやるのではなくて、お金があってもやりたいことにするんです。

1億円持って、やりたいことを出来てたら良いんじゃないのかなっていうこと。メンタルをすり減らしながら、お金とか生活を稼いでいくというところは卒業しているという状態です。それプラス、ある程度の数年先の資産っていうところがついています。なので、この2つが重なって、自分がどれぐらいの生活をしたいかというところで、この人自身のカスタムセミリタイアみたいになってくるんです。イケハヤさんとかで言うと、もう会社の資産と個人資産で1億円くらい持ってるっているということなんで、すごいですよね。

1億円あると3%とか5%とかで運用できたら、それだけで家族を賄えるわけです。特に税金で言うと、サラリーマンで1億円とか、個人事業主1億円を単発で稼ぐよりも 資産運用した方が源泉分離課税といって、税率が安いんです。僕の知ってる資産家というか、まあ企業売却した人とかも、やっぱりそういうものに突っ込んでます。アメリカでも株式とかで得られる収入に対しては税金が安く済むからです。僕も普通のサラリーマンよりは税率が安いと思いますよ。だからこの稼ぎ方って合理的なんです。

今の若者に、お金をガツガツ稼ぎたいって感覚がない

たぶんこれお金に対する態度の伝え方が、時代によって変わってきてる。ガンガンお金を稼ごうっていうメッセージが今の世代にはウケないんです。稼げたらいいですよ。稼げたらいいし、稼いでないのにお金なんて要らないというのはちょっと違うかもしれないんだけども、それを超えて20代、30代のミレニアム世代と言われるような人たちは、精神すり減らして働きづめでお金稼ごうなんて気持ちはあんまりないような気がするんです。

ガツガツしてないんですけど、どっちかって言うと自分の好きなこととか、やりたいことをして、それを収入に変えていって、月20万円でも、まずはとりあえずそれでいい。それでマッタリと過ごしながら、その先に何かチャンスがあれば、ちょっと挑戦して行くみたいなそういうのがいいって多分思ってるんです。

これはね、なんか一見誰でも取れるような手段を使ったところでお金が入ってくるわけでもないし、そんな人と大きく違う生活が出来るわけないじゃないかっていうふうに思われるかもしれません。でも実は、やっぱ精神的安定とか、余裕とかゆとりとかってめっちゃ大事なんですよね。

これはその「オリジナルズ」っていう本に書いてあるんですけど、いきなり会社を辞めて起業する人と、会社続けながら起業する人だったら、どっちが失敗する確率が多かったか、その後廃業する確率が少なかったかという調査があります。

実は会社辞めずに起業した人の方が失敗の確率が少なかったんですね。確か33%ぐらい低いんですよ。結構違いますよね。だから今、企業のアイディアがあって、それだ!と思ってバーンとやって成功する人もいるかもしれないけど、実はちゃんと調べてみると、軸としてちゃんとしたものがあって、それともう1つこう何かアイデアを出していきたいみたいな状況が、わりと良いらしいんです。

FIREするために仕事を辞める必要はない

じゃあサラリーマンを辞めずにだらだらやってチャンスが失われるのは嫌だと思いますけど、これってじゃあやめなければOK、やめればOKっていう簡単なお話ではなく、自分の状況に合わせてちゃんと自分で判断するんです。例えばやめるっていう選択を選んだら全くもう片方が選べないのではなくて、状況を見ながら自分で変えていくしかないんですよ。

よくTwitterとかで、会社やめないとだめだとか、あんまり大きな声で言えないんですけど、僕も一時期言ってたことがあります。結局僕は会社辞めないと始まらないこともあっただろうし、僕はやめてよかったなと思うんですね。辞めて良かったからこそ、こういう風に「やめた立場から言うと、、、」っていう話ができるわけです。自分からしても、もう一度同じような状況になったとき会社をやめるかって言ったら、多分そこでまた考えると思うんですよね。何が良い悪いではなくて、どういうものを選んでも最善の結果を作ろうとする。その意思さえあればいいと思うんです。

話がそれましたが、FIRE、セミリタイアという考え方も同じかなと思うんです。結局、お金が1億とか2億とか作ればいいってわけではなくて、自分にとって必要な生活レベルとか、自分の幸せを考えるわけですよ。だからそういう意味でのメッセージ性はFIREってすごく深いなと思うんですよね。僕が言いたいのはFIRE最高!働かなくて最高!とかではなくて、セミリタイアの考え方の1番大切なところは、経済的に自立していて心の平穏があるし、時間と言うものを1番大切にしてるっていうのが僕はすごくいいなと思ったんですよ。

FIREを考えることで、仕事と生活への向き合い方を考える

お金稼ごうぜ!年収何千万円になろうぜ!だけが正解ではなくて、自分にとって必要なお金を稼いで、ある程度生活レベル維持できて、貯蓄とか、資産運用とか、投資とかして、それがこう何か自分に返ってきて、ある程度資産があるから数年仕事を辞めてみるとか、運用したらこうゆるゆると生きれるよねみたいな話なんです。僕はFIREっていうものに合わせて働き方とか、お金の話とか、時間の話をするのが凄くいいなと思いました。伝わりやすいなと思います。

20代30代とか、若者に対してゴリゴリ働いてお金稼ごうぜってたぶん、響かないんです。生まれながらにして割と豊かで、特に問題はなかった世代とその前の世代って、大きな違いがある。ゆとり世代とかって言われてますけど、これからはゆとり世代がメインの世代になって行くんだから、もうゆとりでいいと思ってるんですよ。そういう風に世界がたぶん変わるはず。実際に通勤とかなくなって、残業できてた比べるともう世の中どう考えたってあんまり頑張らない方向に行ってるわけですね。

オートメーションとか機械が出てきたりとかしてるわけなんで、そう考えると時代に逆境するように、自分をすり減らして頑張っていくよりかは、うまく時代に自分を合わせて行って、その中で別の違いを作っていくっていうのが1番いいのかなと思っています。

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