Voicy Journal

あなたの正論が通らないのは共感力が足りないから!共感力を鍛えるコミュニケーション術 − ワーママはる

あなたの正論が通らないのは共感力が足りないから!共感力を鍛えるコミュニケーション術 − ワーママはる

ワーママはるさんが共感力について解説。自分は正論を言っているはずなのに中々意見が通らない。そんな経験はありませんか?職場や家庭での事例や共感力を上げるための方法を紹介します。

この記事は、Voicyパーソナリティワーママはるさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

正論が通る人と通らない人の違いは何か?

職場や周りの方で何かを依頼したり交渉したりするとき、その人の言ってることは正しいけれども、なんとなく通らない人っていませんか?

職場で部下が言っていることはすごく正論なんだけど全然通らないとか。逆にあの人言ってることちょっと自分勝手だよねと思いながらも、なぜかそれが通ってしまうみたいな事がありますよね。

色々な場面で交渉があったり、交渉の上手い人っていらっしゃると思うんですが、これは何が共通してるのかを考えてみると、共感する能力がすごく関係してるんじゃないかなと感じています。共感する能力、共感力とは何かというと他人の意見や感情に対して、その通りだと思って同調する。他人の考えとか意見に寄り添うことができる能力です。

最近は、SNSマーケティングとかで共感する力がすごい大事だと言われたりしますよね。要は発信者と受信者の間に共感が生まれれば生まれるほどフォローがついて増えたりする効果があると言われています。要は人は正しいことについて行くのではなく、「あぁ、なんかわかる」とか「この人の気持ちや考え方が好き」とかそういったものに人はついてくるんだといわれています。

相手への理解が心を動かす

この共感する能力がなんで交渉とか自分の正しいと思っている正論を伝えるときに必要なのかというと、皆さんもご経験あると思うんですが、例えば同じ同僚から無理難題を言われたとします。こうしてほしいとか、こういうふうに書類を直してほしいとか言われた時に、正論でいきなり「これ会社の法務と違うから、明日までにこういうふうに直してきて」とかって言われるとちょっとムッとしませんか?

それよりも「すごい作るの大変って分かってるんだけども、実は調べたら会社の方もこうなって、明日までなのが難しいとわかってるけども、一生懸命作ったのも知ってるけど直してくれると嬉しいんだけどな」って話されるとちょっと直そうかなって、聞く耳持ちますよね。これは、依頼してきた方はあなたの大変だったこととか、明日までやるのが大変であることについて共感を示してくれているから、頼みごととか要望を聞こうかなと人間を動かしているんだと思います。

皆さんも夫婦関係でご経験あると思うんですが、ルールが家の中で決まってる事って色々ありますよね。食器はここに戻すとか、食事終わった後は食洗機でこの洗剤を使うとか。決まっているのに、なぜか夫がやらなくてイライラするっていう方がいらっしゃったりすると思います。食器がいつも違う場所に戻っていても、食器なんて食器棚にしまわれてたらいいでしょっていう態度をとられたら、一言物申したくなりますよね。「いや、次の人が使いやすいように食器ここにしまうように決まってるんだから、ちゃんとしまってよ」ってつい言ってしまいがちなんですが、ここは共感力の力をうまく使えるんですね。

「パッと見どこに戻して良いのかわからなかった?」っていうのを最初に一言入れてやると、馬鹿にされるのかと思う人もいるかもしれないですが、どこにしまうのかわからなかったっていう発想に対して共感してますし、他にも「今の食器棚はどこに戻すか分かりにくい?」と聞いてあげると解決に向かって、相手の困りごとに共感していますので、すごく相手が聞き入れやすくなります。食器ここに入れてよって言うのは簡単なんですが、それがなかなか叶わない人は、この共感をうまく使うといいんじゃないかなと思います。

共感力を鍛えるには「オウム返し」から

私はこの共感力って鍛えることができるのかな?育てていくことができるのかなと考えました。いろいろ調べていくと今のビジネス書とか自己啓発本って、この共感力を育てるような内容に最終的に行き着いている物が多くあるんです。コミュニケーションスキルの1つですので当たり前といえば当たり前なんですが、自分の意見を通すためにどういうことをするかというところで、共感スキルを今からでも磨いていくことは出来ます。

じゃあ実際に何ができるのか。単純なのはオウム返しになります。いわゆるコミュニケーションスキルの中の王道なんですが、例えば相手が何かを言った時に、それをちゃんとオウム返ししてあげる。要はあなたの言うことを聞いて、あなたの言葉をちゃんと受けていますよって態度を示してやることですね。

じゃあこれを依頼とかお願いの場面に置き換えてみたらどうなのかですが、例えば仕事で「この書類明日までに直してほしいんだけど」と伝えた時に、「いや、明日は無理だよ」って言われたら「そうですよね。明日は難しいですよね。」と1回受けて共感してあげる。その上で相手の立場を推し量りながら物事を話していくのがすごく大事になります。

食器の件もそうですね。先ほど言ったように食器がいつもと違う場所にしまわれて、「いやいや、これなんで食器しまってくれないの?」って言葉に、「食器自体はしまっているじゃん」って返答があったとしたら、「そうだね、食器はしまってくれてるよね。ありがとう。でも、次使う人が〜」っていう話しをそこからしていく。

ついつい私たちは正論を振りかざそうとするんですよ。「明日までにやってもらえないですか?」、「いや、明日は無理だよ。」、「仕事なんだからやってください。あなたが間違えてるんじゃないですか?」って言いたくなるし、食器も「食器しまってるじゃん」、「いや、場所違うでしょ」って言いたくなるんですが、そこを押さえて1回オウム返しというのを入れると、共感スキルは磨かれていくようです。

Return Top