Voicy Journal

自己否定感が強い人におくる自信や自己肯定感の高めかた−タクヤ先生

自己否定感が強い人におくる自信や自己肯定感の高めかた−タクヤ先生

この記事は、Voicyパーソナリティタクヤ先生の放送をもとに書き起こした記事です。
▼音声はこちら

「自信」が作られるメカニズムとは

今日は「自信の付け方」という、ちょっと壮大な感じでいきたいなと思います。なんでこの話をしようかなと思ったかといいますと、自分に自信がないというご相談が通年で多いんです。秋は結構メンタルセンチメンタルになりやすい。だから無気力感とか、急に物悲しくなったりとか、急にストンと気持ちが落ちてみたりなんていうのが、確かに起こる時期なんです。だけど、季節関係なく自分に自信が持てないという、こういう相談がやっぱり途切れないんですよね。

そうすると、自分にもっと自信を持ってって言われるじゃないですか。いろんなところで「大丈夫だよ。あなたには魅力があるんだからもっと自信をもって」とか言われると思うんですけど「そんなもんで自信ついたら世話ないよ」ってやっぱり思うわけです。なので、自信はそもそもどういうメカニズムで作られるのかという話を、今日はしていきたいと思っています。

自己 “否定” 感が強い人は、自分だけでなく他人のことも肯定できない

まず何よりも必要なのは、よく言われるのが自己肯定感です。自己肯定感とは、自分自身を肯定する気持ち。これと相反する言葉に、自己否定感というのがあります。自己否定感は分かりやすいじゃないですか。例えば「自分なんか」とか「自分には価値がない」とか、なんか急に「自分が消えてなくなってしまいたい」とか。「誰にも必要とされていない」とか、そもそも人生楽しくないし、自分があまり好きじゃないし、もう生きててもしょうがないし…となっているのは自己否定感です。

自己否定感は分かりやすいですけど、自己肯定感って分からなくないですか?。自己肯定感をつけなさいって言われると、自己肯定感ってなんだろうな、と。この自己否定感と全く真逆だって考えていくと、ちょっと分かりやすくなるんです。

「自分なんか」じゃなくて「自分はできるよ」とか、どうやればできるかなとかっていう前向きな気持ちがあったり。そもそも自分は生きているだけで価値があるんだよって思えるとか、消えてなくなりたいってネガティブに思うぐらいだったら、そんな風に思うぐらいだったら自分自身の主張を出していきたいって思う気持ちとか。あとは、やっぱり自分は他者に必要とされていますとか、自分自身が好きで人生を楽しみたくて、とか。そういう気持ちを持っているのが、自己肯定感というんじゃないかなと僕は思っています。

ただ、自己否定を持っている人に自己肯定感を持ちなさいって言うのは簡単なんですけど、なかなかつかないと思いません?だって自分のことが嫌いなんだもん。自分のことを嫌いな人に、自分のことを好きになりなさいと言っても、多分二段階くらい飛び越えているんですよ。

例えば、みんなニンジンとかピーマンとか、嫌いなお野菜くらいありますよね。それを体に良いんだから美味しく食べなさいって言われて、美味しく食べれる人を見たことないんです。なくないですか?そんな人。だって嫌いなんだもん、ということですよね。少なくとも自分の深層心理の中では拒絶感を持っているし、嫌いだという認識を持ってしまっているわけじゃないですか。そこに対して好きになりなさい、体にいいから、人生にとってプラスだからと言われても、簡単に好きにはなれないと思います。

まず自己否定の「負の連鎖」を断ち切るべき

ではどうしたらいいか、ここで今日の自信の付け方のメカニズムが出てきます。簡単に言うと、自己否定感というのはマイナスの足し算とか、場合によってはマイナスの掛け算なんです。だから、そもそも自分が嫌いとか、人生楽しくないとか、あと他人もきらいとか、いろんな嫌いなものが多くてネガティブな感情をいっぱい持っている。するとどんどん、まず自己否定感というぐらいだから自分の否定から入るんですけど、自分の否定から入って自己否定感にまみれている人は、他人も肯定できないんですよ。つまり、他者の凄いところは見えるんだけど、それと同じぐらいその他者の悪いところを見ちゃう。自己否定とともに、その他者の否定も始まってしまうので、戻れないようなマイナスの連鎖が続いていくわけです。

これはやっぱり止めたいんです。自分のことを嫌いなのはしょうがないかもしれないけど、わざわざ他人のことまで嫌いになる必要性はあんまりなくて。ここには損が生じてしまうので、少なくとも止めていきたい。自分を好きになるためには何が足りないのか、自分の否定を止めるために必要なのか。そこから発生していく他者批判とか、他者の否定感みたいなものをなくしていけるのかって考えたとき、一番大事なものは何かと言われたら、自信なんです。

自己否定の原因は自分に自信がないこと

自信がないんですよ、自分自身に。自信がないから自分のことが嫌いだし、自分に自信がないからどうせ自分にはできないとか、周りには必要とされないっていう、ネガティブな感情が出てきちゃうわけです。つまり自己肯定感をつけるというのは、分かりやすくすると、自分に自信を持てばいいんですね。そこで今日、自分に自信をつけるための方法、自身の付け方という話になっていくわけです。

この自己肯定感と自信は、コロンブスの卵的にどっちが先かって言われると、決めづらい場合があります。なんですけど、自信はどこから出てくるかというと、いきなり自分自身に自信が出てくる人間はあんまりいないと思うんです。とんでもないナルシストぐらいかな。よくわかんない根拠のない自信を持っている人っていますけど、でもそういう人はそういう人で、プラスにもマイナスにもなるんだけど、きちんとした特性なのでそれはそれで活かせればいいと思います。

僕、ナルシスト嫌いじゃないんですよ。突き抜けたナルシストの人とか、逆にちょっと尊敬に値するなと思ってて。僕の知り合いにも1人2人いるんですけど、すごいんです。もう自分に対しての自信っていうのかな、まあもちろん根拠に支えられている部分もあるんだけど、半分くらいは根拠レスで、自分自身をもう死ぬほど好きっていう人がいるんです。これは才能です。絶対人生楽しいですよね。こういう人はそれぞれ良いと思うんですが、普通の方はやっぱり経験を積んでいかないと、自信がででこないんです。

自信をつけるために、ポジティブな経験を貯金する。

ではどんな経験を積めばいいかというと、これは基本的にはポジティブな経験を積んでいくわけです。ちっちゃいポジティブな経験を積んでいく。

サッカーボールに触れたことがない人が、触れた瞬間にリフティング1000回できたと。これは自信ですよね。自分一体どうなってんの?みたいになると思うんですけど、普通は無理ですよね。リフティング、最初は1回もできなかったとしてもいいんです。

例えば僕も腹筋1回もできなかったんです、20年くらい前はね。中学生ぐらいにすごく太ってた時期があって、その頃は腹筋ができなかったんです。これはちょっとさすがにカッコ悪いなと思って、まず死に物狂いで1回できるようになったんですよ。1回できるようになったら、毎日1回ずつ増やしていく。中学3年生ぐらいでしたかね。そこから毎日毎日増やしていったら、1年間でもれなく365回腹筋できるようになるんです。すごくないですか?365回腹筋、今はもうそんなにやってないですけど。もちろん1回じゃないですよ。5セット、6セットに分けてやってたけど、50回とか70回とか1回でできるようになるわけです。

今はそんなにやってないですが、それでも60回1日4セット、240回やってます。まあ、そこそこ多いと思います。これがなんでかというと、1回から積み重ねた経験が積み重なって自身ができたから、今40歳を超えたって、240回ぐらいの腹筋をやれる。これは自分ができると言う自信を持っているからやれることであって、同じなんです。なんでも同じ。本当にちっちゃなことで成功体験を積んだら、それを積み重ねていく。そしてちょっとずつ強度を上げていくといいわけです。

だから誰とも口利かなくて、もう本当にコミュニティ障害を持って、「自分なんて…」みたいな人が、頑張って挨拶ができたと。ひとりに挨拶できたら今度は2人。2人を3人に、そして職場の全ての人に、と広げていくと自信になるんです。もう挨拶するのにモジモジすることがなくなるわけなんですよ。

結局、自信っていうのは経験で、経験は自身を育むし、自信と経験があると自己肯定が生まれるんです。

「小学生の頃はできていた!」ちっちゃな自己肯定感を用意しておく

最初に、ちっちゃな自己肯定感でも良いので持っておくといいです。人に挨拶なんかできない人はいない、ぐらいの自己肯定感。それが別に他者と自分を比較するようなものであってもいいんだけど、「これできないやつはいないから」ぐらいの、そんな投げやりな自己肯定感でも良いので持っておくといいです。小学生のとき挨拶ができたじゃん!みたいな風に思っていくのも立派な自己肯定。「今はできないけど前はできた」というのは立派な自己肯定感なんです。

こういうものを組み合わせて、少しずつ経験を積んでいき、自信をつけていただく。そうすると自己否定感は自然と消えていくので、自分に自信がつく、これを繰り返していく。すると結構な自信を持った自分が出来上がって、自分が好きになって、人生が楽しくなる、とこういう図式なんですね。

言葉で言うのは簡単だよと言うかもしれないですけど、これをやらないと自信も自己肯定感も生まれないので。これは絶対に自信がつくやりかたです。1日に500回の懸垂をやっていれば筋肉が必ずつく、みたいなもんですよね。次第に強度を上げて、自分のできることを積み重ねていくと、自分自身に自信がつくよというお話でした。

タクヤ先生の動画はこちら

Return Top