TOPハウツー・学習歴史十二単着付け師の【にちにち気づきだより】第544話【早さの中の丁寧さ】美しい仕事に必要なもの09:22 6月17日 34再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「早さ」と「丁寧さ」が共存する仕事術の真髄慣れた動きに宿る「相手への気遣い」完璧な見た目以上に大切な「安心感」動きと言葉、間が織りなす「敬意」とは美しさを生み出す「早さの中の丁寧さ」AI文字起こし(β版) # チャプター 1 日々気付きだより佐藤美奈子です。 今日もお聞きいただきありがとうございます。 このチャンネルでは、エモンドや日本文化の学びを通して感じた、 心の在り方や人との向き合い方を、仕事や暮らしに優しく重ねてお届けしています。 今日は、早さの中の丁寧さ、美しい仕事に必要なもの、というお話をします。 着付けですとか、エモンドの現場にいますと、時間を意識する場面というのがたくさんあります。 それはお客様のご要望でもあるわけですからね。 お客様を待たせないことと、次の予定に間に合わせるということは、とても私たちの仕事にとっては第一優先です。 限られた時間の中で美しく仕上げるということも大事ですけれども、 まずは間に合わせること、ここがとても大事ですね。 けれども、早く終わらせることだけが目的になってしまうと、 どこかで大切なものが置き去りになってしまうことがあります。 そこの差し加減というのがちょっと大変ですし、経験がいることかもしれませんね。 例えば、腰紐、胸紐、いろんな紐を結ぶことって一般的な着付けではあるんですけれども、 その時の手の当たり方だったりとか、襟元を整える時のちょっとした声のかけ方だったり、 お客様が少し緊張されている時にちょっと一声、お声をかけるとか、ちょっと一呼吸を置くとか、 そういう小さなことっていうのは外から見るとほんの僅かな違いかもしれないんですけれども、 規制られている方、いわゆるお客様には伝わるのはこういうところなんですよね。 なんか技術者さんが急いでるなぁって感じられてしまう時もあるし、 大切に扱われているなぁというふうにほっとなさる時もある。 私が大切にしたい丁寧さというのは、ゆっくり時間をかければ良いということの丁寧さではなくて、 手を止めて必要以上に慎重になることでもありません。 むしろ慣れている動きの中にどれだけ相手への気遣いを残せるかということをとても大切にしています。 そのためには、なあなあにならないということが本当に基本的に大事ですよね。 慣れている動きだからこそ、ついつい流れ作業のようになってしまうというのは、 これは相手に本当に伝わってしまうので、ベルトコンベアの上に乗せられているみたいだというふうに思う方も実際いらっしゃるんですよね。 そこに私たち自身がどれだけの気持ちをきちんと伝える動きをその方に与えられるかということがとても大事になります。 形をきれいに見せるためだけに動きだとか手順とか所作というものがあるわけではないです。 手の動きだとか立つ位置もそうですし、自分の体の向きとか、この仕事とこの仕事の間の間をどう取るかとか、 そういう一つ一つというのが相手への経緯につながっているからです。 例えば、十二単位などの所属を扱うときにも、ただ物として持つわけではなくて、受け継がれてきたものとして手を添えるわけです。 これは十二単位は特にお方様といわれる十二単位をお召しになる方のものなので、しかも代々受け継がれているものの可能性は大きいわけです。 しかも新品の十二単位だとしても、この十二単位という文化は平安時代から脈々とあるわけで、受け継がれてきたものとして低く扱わないというのでしょうかね。 そういうことが大事です。 人にお着せするときにも、ただ体に着物を合わせるだけということではなくて、その方が安心してそこに立っていられるように空気もすべて整えていく。 それが技術者として大事なことですね。 もう着付けにしても、絵本堂だけじゃなくて着付けもヘアメイクもお客様に対することをなさっている方にはすべてに通じるものがあります。 仕上がりが美しいことというのはもちろん大切ですけれども、その美しさ自体が最後の形だけで決まるものではないですね。 着せている途中に安心感を与えることで、さらに仕上がりが素晴らしくなる。 見た目は素晴らしいんだけれども、着せている途中に不安感だけを与えていたら、仕上がりがきれいに見えてこない。 それが人間ですよね。 私たちはこのコンピューターを相手にしているわけではなくて、生身の人間を相手にしているわけですからね。 声をかける間も大事ですし、お客様の表情を見ながら少し手を緩めるということも大事なことです。 苦しくないかとか無理をしていないかということを察してあげる、感じ取るということもすべて美しさの要素です。 そうした時間の積み重ねというのが、最後の着姿にも現れてきますね。 以前、着付けを終えたお客様がほっとした表情で、もう安心しました、これでやっと会場に行けますというふうにほっとなさったことがあるんですけれども、 その時に私は綺麗に着せられた、これ一生懸命綺麗に着せましたけれども、綺麗に着せられたこと以上に安心していただけたということがとてもうれしかったということを覚えています。 技術というのは見た目を整えるためにあるんですが、それだけではなくて相手の心を落ち着かせるためにもあるのだ、それを忘れてはいけないですね。 早く終わらせるよりも丁寧に終えるということを大切にしたいと、私も今でもずっと思っているし、これからも思っていきます。 現場では時間通りに進める力も信頼の一つですけれども、ただ時間を守ろう守ろうと思って立ったか立ったかやってしまうというのもどうかなと思うこともあります。 その差し加減というのがとても大事ですね。 けれどもその中に手の扱いが雑にならないことと、言葉が乱れないこと、乱雑にならないこと、相手を急かす空気を出さないこと、特にこの言葉が乱れないことって大事で、 こちらが焦っていると、はいはいみたいな感じで、はいは一回でいいのにお客様に対してもはいを二回言ってしまうとか、 同じことを繰り返して早く出てってくれ、早く出てってくれみたいな感じに思わせてしまうことってあるんですよね。 急いでいないんだけれども急がせられたみたいな表現をなさる方も実際いらっしゃるので、そこは私たちの仕事の姿勢が変な姿勢が出ないように、きちんとした姿勢が出るようにきちんと構築していくということはとても大事です。 日々の暮らしの中でも同じですね、こういった今朝のような、今朝6時半ですけれども忙しい朝に少しだけ丁寧に何か整えて机を整えてから家を出るだとか、 茶湯を入れて飲みながら朝を始めるだとか、急いでいるときこそ言葉を柔らかくするとかね、そういうことって朝だからこそできることっていうのもあるので、皆様も今日一日の心が整える何かは朝何か丁寧に一つやる、そこから始めるのも良いかもしれませんね。 相手を大切にしたいと思う気持ちを動きや言葉に少しだけでいいので残すこと、私はそういうふうに丁寧にすることということを表現したいと思っています。 完璧にすることでもないし、急げばいいというものでもないので、早くできることの素晴らしさの中に丁寧さが残っている人っていうのはもっともっと美しいと思っています。 今日もお聞きいただきましてありがとうございます。 それではまた明日の日々気づきだよりでお会いしましょう。 それではごきげんよう。 もっと見る #積み重ね #丁寧な仕事 #丁寧な動作 #安心を届ける 十二単着付け師の【にちにち気づきだより】さとうみなこ09:221.チャプター 1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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