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どんなことでも継続できる!人間心理に基いた具体的な方法とは? − ゆうきゆう@マンガでわかる心療内科

どんなことでも継続できる!人間心理に基いた具体的な方法とは? − ゆうきゆう@マンガでわかる心療内科

精神科医のゆうきゆうさんが、どんなことでも継続できる方法についてご紹介。ダイエット中、ケーキが目の前に置いてあった時、あなたは我慢できますか?人間心理に基づく具体的なテクニックをぜひ学んでみてください。

この記事は、Voicyパーソナリティゆうきゆうさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

物理的な距離でコントロールする

皆さんは何かを継続するのが得意でしょうか?もしあまり得意でなければ、少しの工夫で何かを継続したり、パッと取り掛かかれるような方法をお伝えします。

人間心理において何より重要なのは物理的な距離です。例えば、お酒を飲んじゃいけないと思っても、目の前にあると飲んじゃう。ケーキを食べちゃいけないと思ってもケーキが目の前にあったら食べちゃうわけです。でも、お酒もケーキも1km離れたコンビニに買いに行かなきゃいけないってなったら面倒臭いが勝って、誘惑に負けなくなる部分があると思うんです。その究極が、病院に入院するとか、牢屋に入れられるになります。

本当にアルコール依存症の人だったら、最悪入院していただいて、物理的に隔離して飲めなくさせる。こういったことが非常に重要だったりします。人間は物理的な距離を取ると面倒臭くなって、どんなに誘惑が強くてもそれに打ち勝って向かわなくなるんです。

では逆に、面倒臭いこと・やりたくないことをやるときはどうしたらいいか?この場合はすごく近くに居る・置いておくことなんですよね。例えば、毎日絵を描くぞと誓ったのになかなか実行できないのだったら、机に毎日必ず紙とペンを置いておく。そして、本当に描かなければと思ったとき、少しでも手を伸ばせば描ける状態にしとくわけです。他にも参考書を毎日読まなきゃいけないんだったら常に置いておく。可能なら読みたいページを開いて。そうすることで行動に移しやすくなります。

そういった意味ではキレイ好きで、毎日すべてを片付けなきゃ気が済まない人はもしかしたら継続するのが苦手かもしれないです。綺麗なのは素晴らしいんですが、その分必要なものを引っ張り出してくるのが大変になります。だから、何かを夢中になってやってる人は机の上が汚かったりします。目の前に置いたり、やりやすい位置に置いておく。

これによって習慣が変わっていくので、とにかく近くに置いておくことを心がけていただくと、実行力が良くなるので、継続できない方は試していただければと思います。

好ましいものはとにかく近くに、好ましくないものはとにかく離す。この物理的な距離だけで人間って大きく変わっていきます。人間ってなんだかんだ言いつつ、分かりやすくできているかもしれません。複雑なことを考えているようでいて、近くだからやってしまうとか、利用しやすいから実行してしまうとか。

薬物に依存する方も、人格がどうこうより、たまたま近くに利用している人がいたとか、たまたま利用しやすい環境だったとかそれだけのことだったりする場合が多いんです。なので、ネガティブになった人を全力で糾弾するとか、過剰に責める必要はないと思います。人はなんだかんだ言いつつ、裏を返せば同じ穴のムジナで、そんなに大差はないです。ネガティブなものは遠ざけてみる。そういったちょっとの工夫で変わっていきますので覚えていただければと思います。

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