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サボりと勘違いされる気滞(きたい)とは?やる気はあるのに行動できない!を解決する方法 − タクヤ先生

サボりと勘違いされる気滞(きたい)とは?やる気はあるのに行動できない!を解決する方法 − タクヤ先生

この記事は、Voicyパーソナリティタクヤ先生の放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

サボりじゃない、気滞だ

今日のタイトルの由来なんですけれども、この間僕のオンラインサロンのメンバーさんでもあり、僕の漢方相談にも来てくださっている女性の方が「自分は自分のやるべきことをサボっているんだと思っていた」っていう話になりました。

これは要するに、こう何かをやろうっていう気は出てくるんです。気はあるんですけど、たとえば教科書1ページ開こうと開けば始められると。そこに近づいてぱってめくれば始まることがわかっているのに、それをめくることができないとそういう話がありました。それでその方は、自分が要するにサボっているんだ、自分が悪いんだと言う風にご自分を責める矢印が自分に向くわけです。

やる気が起きない状態ー「気虚(ききょ)」

自分を責める状態になっているんですが、これは決してその人が怠けているとか、サボっているとか、そういう状態では全くないんです。やる気が一切起きない。つまりやろうとする気が起きないっていう状態があります。これは中医学的に言うと「気虚(ききょ)」と言います。気分の機器が虚しているという状態です。これ簡単に言うと、エネルギー不足なわけです。やる気、気力、元気みたいなエネルギーですよね。

この気が全然足りていない方ですが、これはいわゆる病気というよりは、病態って言われるようなものなんですけど。要するにこの状態になってしまうと、そもそもやる気が起きないっていう状態になるわけです。でもこの方の話を思い出していただきたいのは、やる気はあるんです。やる気になっているのにも関わらずあと1秒で始めれば始めることができるわけです。1秒で始めることができるものが前にあるのに、その1歩が出ないんですね。

やる気があるのに行動できないー「気滞(きたい)」

これは気が足りてないんじゃなくて、滞っているんです。つまり「気滞(きたい)」と言います。よく気が巡るとか気が晴れるとか言うじゃないですか。まあ今日なんかこう気持ちが晴れたな〜気持ちいいな〜みたいな。逆に気が塞がってなんか辛いとか、気が詰まって悶々としてるとか、そういう言葉もある。これが気滞と言います。その気を晴らすことができれば、前に踏み出すことができるんですよ。

でもこの人は踏み出すことができなかったんですね。なんでかというと、滞った気の晴らし方が分からなかったんですね。この方に「自分の気を晴らすことを持ってますか?」って聞いたわけですよ。そうすると、現時点において気を晴らすものが思い当たらないとおっしゃったわけです。

ぐるぐる体の中に気が停滞していて、だから矢印が外を抜けば、その矢印の通りに体が動くはずが、動かないんです。なぜなら気が滞って、矢印が外ではなく内に向いちゃってるからですね。自分を向いたままぐるぐるぐるぐる中を上がり続けているのが、気滞なんです。そうすると見事にやる気はあるのに、なぜか踏み出せない。こんな状態になっちゃうわけなんです。

中医学でいうと、これはものすごく分かりやすいんです。「それはもう気滞だよって」って言っても、もう完全に自分の怠けが悪いんだっていうふうに思っちゃうわけです。普通の方はそう思いますよね。だってやるべきことも分かっている、やる気もあるのにも関わらず、なぜか踏み出せない。これは私はサボってるんだって思うのは必然というか、普通ですよね。でもこれは気滞なんです。

「気を晴らす」という治療法

じゃあどうしたらいいのか。それは、気を晴らせばいいです。巡らせればいいわけですね。どうしたらいいかというと、分かりやすく「気晴らし」っていう言葉があるじゃないですか。じゃ、どうやって気を晴らすか。これは実は人それぞれなんです。気晴らしの方法というのはその人によって異なるわけです。

例えば家でゴロゴロしていたって気は晴れるんですよ。例えば自分のやりたいこと、今日1日かけて読めなかった本を読もうとか、そういうふうに思って、それができれば気は晴れるんですね。この方もそうなんだと思うんですけど、何かしなきゃいけない気持ちがあるのに、何もできずにゴロゴロしているっていうのはすごいストレス。これは、やりたいやるべきことがあるにもかかわらず動けない自分が悪い、悶々とするイライラする、気がもっと滞る。これは気滞のエンドレスループなんです。こうなっちゃうと抜け出せない。

抜け出すにはどうしたらいいかというと、気を晴らさなきゃいけない。でも、残念ながらこの人は気を晴らす材料がなかったんです。じゃあどうしたらいいかというと、自分にとって何をすれば気が晴れるかということを、まずはちゃんと自覚しておくってことなんです。それは、人によっては外に出てワーって騒げばいいんだよとか、旅行にでも出ればいいんだよとか。でも、これがあなたにとっての気晴らしになるかどうかは、あなた次第なんですよね。あなたにとっては旅行に行こうよって言われて、外に出るのが苦痛なこともありますよね。だとしたら、それはやらなくてもいいわけです。

相談者さんに何がやりたいですか?みたいな話をしたら「旅行に行ってみたいです」とおっしゃってくださった。じゃあそれは旅行に出れば気が晴れる。でも旅行に出るのも結構、準備から何から大変だと思うんですけれども、まあでもできるならそれをやればいい。そこに関しては、実は矢印が外に向きやすいんです。でも、例えばその人がやろうやりたいと思っていた勉強とかっていうのが、今は矢印が向かない状態なのであれば、今は矢印を向けない方がいいです。

何かしらの矢印の向くものをいくつか並べてみて「はい、ここ向いた!」となったらそれをやればいい。そこから始めればいい。もしそれがうまくいかない、どうしてもどこにも矢印が向かないのであれば、それこそ僕に漢方相談をしてもらって気を晴らす漢方薬を使ってもらっても構わない。まずはそこからっていうケースがあったって全然構わないです。そのやり方をまず知っているか知らないかっていうことだけでも全然違う。自分を責めても何も始まらないですね。

皆さんの信頼できる専門家の先生とかが、もしお近くに居るのであれば、その人に養生の仕方を学ぶも良し。Twitterとか見て、気を晴らすにはどうしたらいいんだろうっていうのを探すもよし。まず気を晴らす方法を探す。それを実践する。それで少しでも動きで矢印が外向き始めたら、向いた矢印の方向にある気晴らしを行う。そうすると、もともと不足していない状態なので、いきなりバーって動きを始められることになるケースがすごく多い。あっという間に問題が解決してしまうということが起こります。

「サボりじゃない、気滞だ」ということで、この言葉を覚えておいていただいて、じゃあ気滞を晴らすにはどうしたらいいかっていうことを意識して生活をしていただけると、きっと問題の解決につながっていくんじゃないかなと思っています。

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