TOPライフスタイル料理・グルメ畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオたったひとつの農園に、たった一日に降る雨を、人が撒くことはできない05:01 2025年9月7日 469再生 問題を報告する 再生する シェアする 現代社会においてもなお、私たちの生命は降る雨の量に規定されているというお話AI目次たった一日の雨の量が明らかに農家の苦労、想像を絶する規模年間降水量と日本の豊かさ安定供給の影に潜む水の争奪戦異常気象と食料需給の脆さAI文字起こし(β版) # たったひとつの農園に、たった一日に降る雨を、人が撒くことはできない おはようございます。ひさまつ農園のひさまつです。 3週間ほど全く降らずにいた雨がですね、ようやく台風のおかげで降ってくれまして、畑はしっかり濡れました。 まあだいぶ乾燥でダメージをくらったものもありますけれども、まあこれで何とかですね、いろんなものが芽を出したり、植えたものが息を吹き返したりすると思います。 まあ農業者が水がない水がないというふうに言うとですね、そのピンとこない一般の方は水やりすればいいじゃないかと思うかもしれないんですけれども、 雨で降る量というのがですね、いかにあのすごい量なのかということをちょっとお話ししたいと思います。 まずどんなものを栽培するにもあの水は必要なんですけれども、畑に関して言うと日本全体の畑のうち 寒水設備、水やりする設備があるのは2割ぐらいしかないんですね。 だから大半の畑というのは基本的には雨待ち、だからスケジュール通りに雨が降らないとものは育たないし、逆に言うと雨が降るスケジュールに合わせてものを作る工程ができている、スケジュールができているということだと考えてください。 で、うちはですね、ひた松農園は野菜農家としては中規模クラスです。 6.5ヘクタールなんですね、層面積が。 それでですね、昨日降った50ミリの雨っていうのが、まこうとしたらどのぐらい大変かっていう話をするとですね、50ミリ、総高雨量50ミリというのは1平方メートルあたり50リットルの水がまかれたのと同じことなんですね。 そうすると6.5ヘクタール全体に50ミリ降ったということはですね、325万リットル、3250キロリットル水がまかれたのと同じことなんです。 これはどのぐらいの量かっていうとですね、普通の生活者が1日あたりに使っている水の量ってせいぜい300リットルぐらいなんですね。 お風呂にいっぱい溜めて200リットルから250リットルぐらいです。 それよりちょっと多いぐらいが家族で暮らしている人が1日に使う水の量です。 そうすると6.5ヘクタールに50ミリの雨が降ったというのは、30人の人が1年間暮らすのに必要な水がですね、1日で降ったっていうことになるんですね。 うちの畑だけですよ。で仮にですけれども、これをうちが普段水まきをするときにやっているやり方で言うと、500リットルっていうタンク、これは風呂桶2杯分ぐらいのタンクですけれども、 これに水を溜めるのにだいたい5分ぐらいかかります。でこれをまくのにも5分ぐらいかかったとすると、移動時間を抜きにしてもですよ。 1083時間、45日間、45日間、1ヶ月半の間、寝ずに3交代で水を溜めてまき続けるぐらいの水の量が1日で降ったってことなんです。 50ミリってのは年間の耕量からすると30分の1ぐらい、この辺で言うと20分の1ぐらいですね。日本の平均で言うと30分の1ぐらいの量でしかないですけれども、それを人為的にまこうとすると全く現実的ではない量なんです。 いかに雨というものが大事で、しかも日本は年間の耕量が世界平均の3倍ぐらいありますから、そこに恵まれた豊かな土地かということがお分かりいただけると思います。 野菜、農産物を安定供給して、いつ消費者が買いに行ってもお店には野菜がある、お肉がある、お米がある、いつレストランに行ってもお米が食べられる、パンが食べられる、お肉、野菜が食べられるっていうふうな現代のような状態を作るためにですね、どれだけの水の量が必要かということと、 もしこの雨というものがなくて、その農業の全てではなくても、例えば今2割しかない畑の乾水設備を仮に倍にしたとするとですね、どれだけ水の争奪戦になってしまうか、そのインフラにどれだけお金がかかるかということを想像すると、全くそれが現実的でないことがお分かりいただけると思います。 食べ物を食べるということ、すなわち人間が生きるというのはもう水を消費しているのと同義と言っていいと思います。 だんだんやっぱり気候が安定しなくなってですね、農業の生産現場が大変になってきているんですけれども、雨が1ヶ月降らないだけでですね、食料の需給がおかしくなるぐらい、現代においても現代の日本においても雨というものに人間は頼ってしか生きていけないし、もうこれ以上お金をかけられないっていうところまで社会インフラが整備された状態でもなおですね、ちょっとした異常気象でキャベツが足りなくなったりするというのは、 ある意味健全なことで、その範囲、そのキャパシティを超えて私たちは生活することができないということをですね、1日の雨で私は感じております。 お聞きになっている皆さんはどう感じるでしょうか。ぜひ生産現場というものに少し思いを馳せてみてください。 ではでは もっと見る #農業 #異常気象 #降雨 #食料危機対策 #野菜づくり 畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ久松達央05:011.たったひとつの農園に、たった一日に降る雨を、人が撒くことはできないコメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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