TOPライフスタイル料理・グルメ畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ夏に豚しゃぶが食べられなくなる?! 産地リレーとこれからの日本の農業06:55 2025年10月3日 443再生 問題を報告する 再生する シェアする コールドチェーンと産地リレーで、一年中欲しい野菜がスーパーで買えるようになっていますが、それはいつまで続けられるのか、を農業経営の側面から考えますAI目次豚しゃぶとレタスの意外な関係とは夏のレタス、長野県産地の現状とはコールドチェーン以前の食卓を回顧気候変動が食卓に与える影響とは食卓を支える農業の未来を考察するAI文字起こし(β版) # 夏に豚しゃぶが食べられなくなる?! 産地リレーとこれからの日本の農業 おはようございます。ひさまつ農園のひさまつです。 うちの若いスタッフと一緒にレタスを収穫していた時の話なんですが、彼のお母さんが豚シャブがとても大好きで、ちょうどうちも秋の刃物が取れてきたんで、 水菜とかレタスとかを持ち帰ったらすごく喜ばれたっていう話をしてたんですね。やっぱ夏暑い時に確かに豚シャブってすごく美味しいんで、 そうめんと一緒に食べたりね。ごまだれもいいし。ところがレタスがやっぱ高いんで、ちょっとやる気が起きないよね。だからありがたいわというふうにお母さんがおっしゃっていたというふうな話をしていました。 そこから日本の農業の構造的な問題を私は連想してしまったんですけれども、私から彼のお母さんに言えるのは、 お母さんこの先真夏に豚シャブが食べられる機会は減ることはあっても増えることはないかもしれませんねっていうことなんですね。 どういうことかっていうと、なぜ夏にレタスが安定して近くのスーパーで買えるか、しかも欲しい時に欲しい量だけ買えるかというとですね、 これは産地リレーと言って、レタスというのは関東でいうと春と秋にしかできないものですけれども、 夏場でも涼しい高原野菜の地帯から作ってそれを運んで店頭に置くという流れができているからで、この背景には高原野菜の産地を開発し、 そこで夏場でもレタスが作れるような体制を整えて、それを余冷と言って大きな冷蔵庫で冷蔵して、そしてクールで運んでくるという、そういう体制ができたからで、 これはですね、たかだかここ30年、せいぜい40年ぐらいの話なんですね。 例えば関東圏、私がいる茨城県も含めた関東圏のですね、レタスの仕入れ先ですね、どこから来ているかということで言うと、もう夏場、6月から9月まではもう長野の独占なんですね。 一部群馬県からも来てますけど、ほぼほぼ長野、8割以上が長野から来ているわけなんです。 なので長野の佐久市のあたりからずっと延山とかいう高原あたりのですね、大レタス産地がレタスに特化してやってくれているから、東京圏のレタスは夏も食べられる。 これは大阪、関西でも同じでして、関西圏も長野のレタスがあるから夏レタスが食べられるんですね。 関東で言うとちょうど秋口ぐらいから、10月、11月ぐらいから地元茨城の県西地区と言われるレタスの大産地のものが出てきて、それが春まで続く。 冬の寒い時には静岡からものが来たりしますけれども、基本的には千葉と長野県の2拠点体制で東京圏のレタスを賄っているわけなんですね。 当然このコールドチェーンというずっと冷蔵輸送ができる店頭でも冷蔵で物を置けるというものが整ったここ数十年より前はそんなことは全くなかったわけで、茨城県で取れる春秋にしかレタスは食べられなかったし、 逆に標高が高い、ちょっと気温が低いところの地域の人は冬場には全然レタスを食べられなかったわけですよね。 日本だけじゃなくて例えば東南アジアの国々とかですね、例えばベトナムとか、コールドチェーンがまだ発達してない国では1980年代以前の日本と同じような状況で、 遠くの高原地帯から野菜を運んできたりしますけれども、冷蔵ではないのでやはり痛みにくい硬い品種とか野菜の品目も一部のものに限られるってことがあるわけなんです。 今私たちがタイムスリップして1970年代、80年代半ばぐらいまでのスーパーの店頭を見たらびっくりするぐらい今に比べると野菜の種類は少ないし、季節によって全然並んでいるものが違ったはずです。 トマトが1年中店頭に並んでいるなんてことは当時なかったし、 最も早く終年で1年中店頭に並ぶことが可能になったキュウリとかキャベツとかっていうものもせいぜいそこより15年ぐらい前の話ですから、 高度成長期ぐらいには本当に季節の野菜しか店頭には、八百屋さんの店頭には並んでいなかったんですね。 つまり食べたいレシピというものが頭に浮かんで、それに沿う形で1年中欲しい野菜あるいは食材が手に入るということが当たり前になった生活のベースになったのは本当にせいぜいここ30年ぐらいの話なんですね。 お弁当にはプチトマトがあった方がいいと言ってプチトマトを常備するみたいのがまあライフハックとしてお弁当作ってるお母さんの間に浸透したりしてますが、 そんな供給体制はそのお母さんたちが生まれた頃にはまだなかった程度のごく最近の話なんですね。 ところがですねやっぱり気象条件が非常に変わってきている。長野でもかなり気温が上がってきているし茨城でも上がっているのでこれまでのようなスケジュールで必ずものが揃うということはなくなっていっています。 少なくとも今より楽になることはない。 そしてさらにですねかつては農業というのは自営業で個人事業なんでうまくいかないときには貧乏にも耐えますし儲かるときに儲けてみたいなやり方が許されましたがこの先は法人経営が多くなってきてちゃんと確実に儲かるところにしか人々は投資をしないし流通はその中でしか組まれなくなるので危ない橋を渡るということが難しくなるんですね。 そうするとまあこの時期にレタスを作れば人々が望んでいるということはわかっていてもとてもじゃないけど失敗する可能性があるんで怖くてできないよねっていうことはこれまでより増えてくるわけなんです。 長野県に完全に頼り切っている長野一本橋だ方になっている関東から関西までの間のレタスの需要というのはですねそもそもかつては存在しなかったしそれはもしかしたらせいぜい340年しか続かなかった幻かもしれない非常に現場に無理を敷いてそしてまあ大量のエネルギーを使って遠くまで冷蔵で運ぶという贅沢が未来英語を許される保証はどこにもないわけなんです。 ということで夏の暑い日に豚シャブを食べたいと思ってから買いに行けばいつでもレタスがあるという風な時代はもうこの先は訪れないかもしれないというそんなお話でした。 まあ旬というものそれから皆さんの身の回り半径せいで100キロ圏内ぐらいでどんなものが生産されているかってことはちょっと思いを馳せてみると面白いかもしれません。 では今日はこんなところで。 もっと見る #農業 #未来 #旬 #高原野菜 #レタス #野菜づくり 畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ久松達央06:551.夏に豚しゃぶが食べられなくなる?! 産地リレーとこれからの日本の農業コメント感想・質問・応援メッセージを書こう YTR-334S2025年10月4日地産地消が1番良いのかなぁ🥺1返信 久松達央2025年10月4日理論上はそうですね。ただし、供給できるものに限りはあるし、生産者も一定以上の規模拡大はできない。言うは易しではありますただ総論として、無理な産地リレーはサステイナブルではありません1
映画『南極料理人』4Kリマスター版上映 6分・一昨日・ 188再生AI目次4Kリマスター版『南極料理人』上映坂井雅人主演!17年前の傑作の魅力過酷な南極で食事が人間に与えるもの元隊員が語る南極生活のリアルとはSFに通じる極限サバイバル作品の魅力
春菊の季節がやってきた! 5分・10月23日・ 230再生AI目次春菊嫌いを変えた農園の栽培術サラダで絶品!栽培と鮮度が叶える旨味春菊の真髄!茎がもたらす深い旨味旬の春菊!畑で体験する至高の食べ方春菊をサラダに!驚きの組み合わせとは
映画『サクラマスのラストワルツ』で人間と環境の関わりをアップデートした 8分・10月22日・ 233再生AI目次サクラマスから見つめる人間と環境近代社会がもたらした生態系の変化専門家が語る自然と社会の複雑な関係高度成長期開発の知られざる影響最新知見でアップデートする共生への道
他人のためなら頑張れる 自分のためには頑張れない 9分・10月21日・ 314再生AI目次経営を悩ませる人件費の重圧「個人経営」と「雇用経営」の対比なぜ自分のことだと本気を出せないのか?チーム経営がもたらす成長と変革成長への近道!「コンフォートゾーン」の脱却
上に対してモノが言える人、はどんな人か 6分・10月20日・ 319再生AI目次若き日の「上への意見」が評価された経験「モノが言える人」の少なさとその真価上に意見する者が持つべき「覚悟」とは?組織の風土を変える「自立」の重要性未来を拓く「建設的批判の評価」
お客さんから応援されるということ 7分・10月19日・ 319再生AI目次コンサイルイ損失と応援購入の輪お客様との絆がもたらす生産者の覚悟なぜ農園は困難を公表するのか?震災経験から学ぶ後継者育成の視点お客様の言葉が未来を拓く瞬間
地域との接点が弱い人生 6分・10月18日・ 314再生AI目次地域と行政の接点希薄な背景インディー志向で培った独自経営外部に向けた情報発信の副産物事業承継が示す地域連携の弱み地元への積極的関与が今、必要
働く人の教育投資は誰が負担すべきなのか 7分・10月17日・ 330再生AI目次「仕事は勉強の場ではない」労働の対価雇用関係の曖昧さと自己成長の負担スキルアップに不可欠な自己投資の重要性ジョブ型雇用が日本の常識を変えるか教育投資の負担を巡る共通課題とは
ただ総論として、無理な産地リレーはサステイナブルではありません