TOPライフスタイル料理・グルメ畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオサラダ大好き日本人は昔から生野菜好きなのか?06:57 2025年11月28日 387再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次昔の日本に生野菜食がなかった背景食の安全を脅かした寄生虫の存在米軍と東京五輪が推進した生食文化健康志向が生んだ野菜の至高品化生野菜食に潜む衛生と栄養の課題AI文字起こし(β版) # 日本人は昔から生野菜好きなのか? おはようございます。久松農園の久松です。先日、キャベツの話をこのVoicyでした時に、日本はキャベツを生食する世界でも珍しい国だというお話をしました。 それだけマーケットが繊細で甘くて柔らかいものを好むというのが日本の特徴なんですけれども、じゃあこれがですね、昔から日本人がそうだったかというと全くそうではありません。 野菜というのは漬物とか煮物にして食べるのが江戸時代までは一般的でして、生で食べるという習慣はそんなになかったんですね。 まあそもそも当然ですが冷蔵輸送ということは当時できませんので、新鮮な野菜が流通するということはもうありえなかったわけですし、 今私たちがサラダといった時に思い浮かべるようなトマトとかレタスとかそういうものは一般的ではなかったわけですね。 もう一つ生食がそれほどポピュラーでなかった理由はやはり衛生面の問題でありまして、 江戸時代はもちろんですけれども明治大正に入っても実は衛生状態というのは今の日本よりはるかに良くない状態です。 野菜に関して言うと懐中ですよね。懐中って今の若い方はご存じないかもしれませんが、 寄生虫で人間の体の中に取り込まれて腸を食い荒らすサラダ虫とかですね、そういう人間に寄生する虫というのは食べ物からたくさん体に入っていたわけで、 これはもうかなり今よりも死亡事故すら起こす重大な食中毒の源だったわけですね。 戦前からちょうど100年ぐらい前からこのことを政府も問題視していて、衛生的な野菜を作りましょうというふうな運動がされたこともあります。 それが本格化したのは戦後でして、新中軍ですね、米軍が日本の農業に霜声が使われていることを大変問題視しまして、 サラダを食べる習慣があった彼らはとてもじゃないけど、そういう日本の野菜を食べられないということで、水耕栽培を進めたりですね、 いわゆる生野菜の衛生改善ということにかなり力を入れたわけですね。その後経済発展とともに西洋野菜がたくさん日本でも栽培されるようになりましたけれども、 それが本格化したのは東京オリンピック頃と言われています。ですから1960年代半ば以降ですよね。 その頃文化としてやはり西欧諸国がモダンだという、そういう流行も相まって新しい野菜が新しい食べ方で食べるという文化が大衆にも浸透し始めた。 その頃から生食が増えてくるわけですね。しかしそれでもまだまだコールドチェーン以前ですから、野菜の種類、それから出回る時期というのは今とは比較にならないぐらい短いですね。 施設栽培というのは当時ほとんどありませんので、トマトなんかも夏にしか作られなかったはずですし、レタスなんかは平場で言うと春と秋だけ。品種も今よりずっと少なかったわけです。 これはですね例えば今東南アジア、まだコールドチェーンがそこまで発達していない国々に旅行された方は感じると思います。 例えば私が最近行ったところで言うとベトナムとかミャンマーとかは野菜の種類は日本よりずっと少ないです。品目自体が少ないですし、その中でも種類、品種が非常に限られている。 それも特に気温の高い時期は高原から持ってきて都市で売るという形になっているわけですね。 ベトナムの今の人口規模というのは1980年頃に日本に告示していますので、かなり参考になる状態と言えると思いますね。 その後やっぱり1980年代に入ってから、いわゆる健康志向のようなものがかなり高まってきて、いわゆる物質的な欲求が満たされると言いましょうか。 生活全体が豊かになったことで食事の内容をより良いものにしようということが運動として高まりまして、それでサラダを食べようと、健康のために食べようということが広まったと。 大まかに言うとそういう流れだと思います。 だんだんその農業がそこに適応するようになり、特に90年代半ば以降のコールドチェーンの発達に伴って野菜が至高品化していく。 それによって味みたいなものがよりうるさく言われるようになったし果樹もどんどん甘くなり、トマトなんかの種類がすごく増えてということが起きていったわけですね。 そこはもういわゆる腫病のサポート体制も含めた、マーケット全体が量が売れなくなっていく中で、単価を上げたいために至高品化していくという動きと、大衆の健康志向、それからQOLを大事にする志向みたいなものが重なってそうなっているということで。 今のような繊細なですね、やたらに甘いやわらかいみたいなものを重視するようになったのは、やはりここ30年ぐらいの動きというふうに考えていいと思います。 日本の食というのは豊かですし、マーケットは非常に繊細だということはもう万人が認めるところですが、こと野菜に関して今ほどですね、口に入れるものだからといってみんながすごく気にするようになったのは本当に最近の話だということは一つ抑えておいていいと思いますね。 それから生食みたいなものが一般的になって、いろんなものをサラダで食べるようになった、特にコールドサラダですよね。温野菜ではなくてカサがあるものを食べると健康だというふうな感覚になっているのは本当にここ2、30年の話で、しかしそれにこれだけ全体が適応してしまうという経済が縮小していることと相まって、流行への業界全体の適応が早くなっているということは見逃してはいけないと思うんですね。 一般的な欧米国にもよりますが、例えばドイツとかね、そういう国の状況と比べたら日本人ははるかに野菜をしっかり食べている食生活だと言っていいと思いますけれども、それでもやはり生で食べるというのは特にカットされた状態で流通しているものを食べてもですね、栄養的にはそれほど食べている人が思っているほど 栄養豊富ではないということは同時に指摘しておかなければいけないことで、つまり100年前に比べてはるかに衛生を気にし、はるかに味を気にするようになったが、こと栄養ということに関して大幅な改善が行われているわけではない、ビタミンに関してはですが、ということは同時に考えなくてはいけない課題ではないかと思います。 ごく簡単に日本人が生食を好む歴史というのをサマライズしてみました。ではまた。 もっと見る #農業 #食生活 #サラダ #生野菜 #久松農園 #野菜づくり 畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ久松達央06:571.日本人は昔から生野菜好きなのか?コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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