TOPライフスタイル料理・グルメ畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ春の気温の上昇が早くなっていることの野菜への影響07:40 3月2日 453再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次早まる春、農園で起きていること植物の順化、急激な変化への脆弱性気候変動は関東も「九州化」している?加速する春、生産計画への深刻な影響変動する気候、現代農業の終わらぬ挑戦AI文字起こし(β版) # チャプター1 おはようございます。 久松農園の久松です。 ちょうど3月に入ったところなんですけれども、 温度が急激に上がっておりましてですね、 梅の花が一気に咲いたりとか、 菜の花が花を咲かせたり、 一気に春の様相を呈してきましたね。 2月の後半から3月の頭というのは、 これまでの茨城県でいうと、まだまだやっぱり寒い。 風は冷たいですし、最低気温は結構低いですし、 仮に日中15度ぐらいまで上がる日があったとしても、 半袖になるようなことは滅多になかったですし、 畑の作業の上で言っても、 保温資材をちゃんとかけておかないといけないという、 一発寒いのが来ると、 春の野菜がやられてしまうという風な、 そういう時期だったんですけれども、 ちょっと様子が変わってきていますね。 植物は動けないので、 環境に対して適応していく力があるわけなんですけれども、 これを潤化という言い方をするんですね。 潤というのは、慣れるという意味で、 環境に慣れていく、適応していくという力を持っています。 逆に言うとですね、急激な変化には植物はものすごく弱いんですね。 例えば、小松菜とかほうれん草みたいな葉物類というのは、 気温が高い時はもう30度近くまで死なない時もありますし、 逆にマイナス7度8度になっても簡単に枯れたりはしない。 ただしそれは徐々に上がっていった場合なんですね。 茨城県の冬で言うと、 うちは一番秋の最後のほうれん草は、 11月の頭ぐらいに巻きますけれども、 種を巻いてから1ヶ月ぐらいすると氷点火になっていって、 そこに毎日毎日じわじわ当てられていくと、 だんだん寒さに対して耐性ができて、 結果的に大きくなった時にはマイナス5度6度の日が続いても、 そう簡単に死んだりはしない。 葉先がちょっとやられたりするぐらいなんですね。 ところが、例えば5度6度ぐらいの温度で育ったものが、 ある日突然マイナス5度に当たると、 これは一気に枯れて死んでしまうわけなんです。 変化率に弱いというのが植物の特徴で、 温度の絶対値ももちろん重要な要素ではありますけど、 それよりも変化率のほうが弱い。 つまり、じわじわ落ちていくマイナス5度よりも、 急に来るマイナス1度の方が怖いということがあるわけなんですね。 その地域の温度がどういう風に推移しているかというのは、 月の平均気温とかだけを見ていてもなかなかわからない。 例えば九州、宮崎というのはだいぶ平均気温が高いところで、 夏も冬も関東よりは高いわけですね。 ただ、実際に農業をやっている仲間に話を聞くと、 12月ぐらいにマイナス3度とかに急になる日はあるって言うんですよね。 ただ、それは本当に1日とか数日とかであると。 そこから年が明けると一気に温度が上がって、 日によっては関東で言うところの3月ぐらいの気候の日が急に来たりするわけなんです。 路地を去ることながら、施設、ビニールハウスの中で栽培していると、 その温度の変化というのは余計大きくなりますので、 植えが上がっちゃいますので、その管理というのは非常に難しいわけです。 植物にとってやっぱり変化率が大きいということは非常にストレスになるので、 植物の温度環境を一定にするということがどれだけ大変かという話を聞くわけなんですね。 大変だなとむしろ思うわけなんですけれども、 暖かいから春の寒さ対策が関東ほど難しくないということでもない。 かえって変化率が大きいから難しいなというふうにずっと思っていたんですが、 今年の様子なんかを見ていると、関東も吸収化していると言いましょうか。 春が全体に早まっているし、寒さの底、1月の後半から2月の前半ぐらいの底というのは、 そんなに大きく変わらないにもかかわらず、やはり底からの変化がものすごく大きくなっていると思いますね。 これは平均気温が上がっていることの如実な表れだと思います。 春は2月の頭立春を過ぎると日潮がどんどん伸びていきますので、 日が長くなっていく中で、しかも天気が良い中で温度の変化が大きい、温度が乱高下するということが、 やはり植物のコントロールにとって非常に難しくなっていますね。 気温が高くなってくると、つまり2月の下旬以降になるとやはり天気が緩んで、 いわゆる冬の空気と春の空気が攻め合ってですね、雨が降りやすくなってくるという、 太平洋側の安定した冬の気圧配置ではなくなってきますので、 一雨来るたびにぐっと春の季節が進むわけね。 その程度が加速している感覚を今年はものすごく覚えますね。 実際に遠立ちと言いますけれども、油中の野菜が春、花を付ける時期が早まっていますし、 2月の下旬からいろんな植物の動きが加速しています。 北海道の冬というのは基本的に年内から1月ぐらいの時期までに作った作物が、 寒くて乾燥していて生育しなくなるので、畑に置くという言い方を我々はしますけれども、 畑にある意味は貯蔵しているような感じで、そんなに大きくならないものを置いて、 必要なものを取っていくということができるんですけど、 その程度が弱まってきているというか、畑に物を置けなくなってきている。 冬の後半はもう動いてしまうということを念頭に入れて、 生産計画を立てないといけなくなったなということをつくづく思います。 春先の温度が上がるということなので工夫をすれば物はできなくはない。 ただ簡単に言うと忙しくなります。 一方で再三申し上げているように、夏は暑すぎて人も植物もつらくて、 今までのように豊かに物ができなくなってきていますので、 今年も品目を絞って労働負荷を下げるという工夫をする計画を立てていますが、 どちらかというと冬に稼ぐ形にシフトすると言いましょうか。 そういう形に変えていかないといけないので、 その分、春の忙しさ、物がいろいろ動く忙しさが、 今までよりも1ヶ月は早く来るということを念頭に置かないといけないですね。 それに合わせてやっぱり人繰りもしなきゃいけないので、 ちょっと春がせわしないなという感覚を持っています。 年に1回しかPGCAが回らない中で、 こういう適応を常にし続けないといけないのが現代の農業、 特に野菜の生産でして、なかなか頭が休まるときはないです。 気温の変化に伴う生産計画の変更という話をしてみました。 ではまた。 もっと見る #春 #温暖化 #気温 #久松農園 #順化 畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ久松達央07:401.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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