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長時間睡眠にデメリットはある?長時間睡眠による体への影響 – ゆうきゆう@マンガで分かる心療内科

長時間睡眠にデメリットはある?長時間睡眠による体への影響 – ゆうきゆう@マンガで分かる心療内科

精神科医のゆうきゆうさんが、長時間睡眠が引き起こす影響について解説。長時間睡眠は睡眠依存につながるのでしょうか?偉人達の事例や睡眠時間を短縮させる方法についても紹介しています。

この記事は、Voicyパーソナリティゆうきゆうさんの放送をもとに書き起こした記事です。
音声でも聴きたい方は、記事最後の再生プレーヤーからお楽しみください!

日常生活への影響度合いが鍵

【本日の質問】
長く寝てしまうことは、睡眠に依存している状態ですか?

【回答】
この質問者さんは10時間以上寝てしまうらしいのですが、果たして長く寝てしまうのは依存かどうか。これはなかなか面白い問題だと思います。依存の定義で一番大きいのは、それによって社会生活に困難が生じているかどうかです。なので10時間以上寝たとしても社会生活に困難が生じてなければ全く問題ないかと思います。しかし、10時間寝てしまうことで勉強時間が確保できなくて成績が悪くなるとか、お仕事に間に合わなくなるなどが続いてしまうと、依存の可能性も高いかなと思います。

質問者さんが本当は7時間程度の一般的な睡眠時間で大丈夫なのに10時間寝てしまうのであるならば、多少依存している可能性があるかもしれないです。睡眠は快感を得ることができるので、そのために寝すぎてしまうならば依存の要素になるかなと思います。しかし、本当に昔から10時間必ず寝ないとダメっていうことでしたら一概に依存とは言い切れず、体質的な部分もあると思います。睡眠時に無呼吸とか呼吸が浅くなってしまいそれによって疲労してしまう方もいたりするので、あまりにも長時間睡眠が昔から続くようでしたら、睡眠を専門としたクリニックを受診していただくのをおすすめします。

レオナルド・ダ・ヴィンチの睡眠時間は90分前後だった!?

普段は6〜7時間の睡眠でいいのに、最近はよく10時間寝てしまうとか、もっと短くしたいのと思っているならば少し減らしてもいいと思います。では、実際に睡眠時間を減らすにはどうすればよいのかなんですが、3時間とかの極端な短眠にするのは、人によってはかなりハードルが高いです。しかし、一般的な睡眠に戻したいということであるならば、日中に楽しいことを増やしてみるのが手かなと思います。例えば朝起きたらゲームをしようとか、朝起きたら漫画を読もうとか、好きな本をいっぱい用意するとか。起きてもあんまり楽しいことがない、寝てるのが気持ち良いって思っちゃう部分はあると思うので、もし睡眠を短くしてすっきりしておきたいのでしたら、なるべく楽しいものを作っておく。起きたら〇〇をすると決めて、起きるのを楽しみに寝ていただくのも一つの手かなと思います。

レオナルド・ダ・ヴィンチとアインシュタインの睡眠時間という話がありまして、レオナルド・ダ・ヴィンチの睡眠時間は90分前後だったというふうに言われております。彼はすごい特殊で、数時間起きては15分寝るを繰り返していたそうです。逆にアインシュタインは睡眠時間が10時間前後だったんですよね。すごく長いと。 色々な理由が考えられると思うんですが、アインシュタインは相対性理論などの物理学のみを研究していたので、凄い刺激があったわけではなく、ゆっくりした睡眠を取っていた。ダヴィンチは様々な分野に精通しており刺激が強かったため、より寝ないでやれたのではないかと分析されるわけです。

とはいえ10時間睡眠のアインシュタインもものすごい業績を残されたわけなので、睡眠時間が短い方がいいとは一概には言えません。ただ、それでも短くしたいんだったら、いろんなことを刺激として持っておくのもありなんじゃないかなと思います。

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