TOPライフスタイル料理・グルメ畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ評価されたいのは野菜の「スペック」ではない06:21 6月22日 354再生 問題を報告する 再生する シェアする AI目次「有機」が持つ販売戦略上の顔シェフが語る「有機」のダサさ「スペック」ではない熱量が価値となるチープ化した「有機」からの脱却「中身」で示す生産者の覚悟AI文字起こし(β版) # チャプター1 おはようございます。 久松農園の久松です。 うちは一貫して有機農業と俗に呼ばれる農業をしておりまして、 有機肥料を使って栽培をしているわけなんですけれども、 ことさらにですね、それを歌って販売しようとは全然思わないんですけども、 それはあくまでもプロセスへのこだわりであって、 アウトプットたる農産物が他の農産物と違うということを言いたいわけではないし、そう思ってもいないんですね。 ただ、例えば飲食店さんがうちの野菜を使ってくれるにあたって、 そのお店のお客さんからこれはどういう野菜なんですかって聞かれたときに、 何かやっぱり説明が欲しくなる。 特にうちと付き合いがあるようなシェフではなくて、 その従業員の方が説明するにあたっては何か言いたくなる、看板が欲しくなる。 そういうときに有機栽培ですとかってやっぱり便利な言葉なんですよね。 だからお店の側もそういうキャッチコピーが欲しくなっちゃうし、 そこに売る側も何か、いわゆる俗に言う浅い意味での差別化のアイテムというか、 差別化のコピーみたいなものが欲しくなって、そういうワードに飛びつくという、 そういう構造が世の中にはあると思うんですね。 ただ、それをやっていくと言葉が独り歩きしますし、 その言葉で表現されているものは非常に薄っぺらくなりますし、 私なんかの気持ちで言うと他のものと一緒にされたくはないですよね。 世の中に有機のものとそうでないものがあって、みたいな感じでくくられたくはない。 事実でもないし、そうくくられるのも嫌っていうのがすごく、私なんか抵抗がありますね。 私の付き合いのある内田野菜を使ってくれている東京蔵前の木村食堂の木村良平シェフはですね、 シンプルに言ってダサいって言ってましたけど、僕もそう思いますね。 有機だ、みたいな形で表現することは非常にダサいと私は思ってしまいます。 そんなものと一緒にしないで欲しいという気持ちは、私は農業を始めた当初からありますね。 自分たちがどこを評価されたいかって言えば、もちろん味とか香りがいいのは当たり前なんですよね。 それは、そういうロジックで栽培しているわけなんで、どうしたら美味しくなるかっていうことに、 基本的に理屈があるので、その理屈を満たしている限り美味しいに決まっているし、 それを良い状態で届けるというオペレーションにものすごくこだわっているわけなんで、 そこにどれだけの熱量を持って仕事をしているかというか、 本気で取り組んでいる私とうちのスタッフ、そしてそれを運んでくれる人たち、 そこにいろんな資材を売ってくれる人たちがいるっていう、そこが真実なのであって、 栽培方法のカテゴリーがどうかということは本当にどうでもいいことなんですね。 ただ、その勇気のダサさをいくら語ったところで、それは何ら私たちの価値を表現していることにはならないので、 やっぱりそのプロセスを見せるしかないなとは最近はすごく思っています。 だから、野菜のスペックそのものを表現するよりも、 私たちの普段の活動とか熱量とかっていうものをちゃんと出していきたいなという、 舞台裏を見せるというんですか、中房を見せるというんですか、 そういうことにちゃんと力を入れていきたいなとは強く思っています。 その上で、本当に勇気っていう言葉は、私はそれに憧れてこの世界に入りましたけども、 みんなが言い出していよいよ本当にチンプなものになってしまったと思っているので、 そこからは逃れたいなと思いますね。 最近すごくそんな風に思います。 生産プロセスに関して言えば、私はあるもので作るっていうのが自分の大切な農業だと思っているんですね。 それはいろんな意味で、与えられた環境、手に入る資源でものを作る。 だから環境が変わったり、資源が変わったりすれば、使うものが変わっていくという、 その中で自分が作りたいものを表現していくっていうことが、自分にとっての我が家になる有機農業なので、 もうめんどくさいんで、有機農業って看板はもうきれいさっぱり下ろしてしまおうかなというふうに最近では思っています。 その論争にいよいよ飽きてしまった感じで、めんどくさいなって感じがしてしまいますね。 その情熱を表現する何かキャッチーな言葉があればいいとも思いますが、 そんなものがないから27年やっていても、 有機という言葉に代わる看板が掲げられない生産者というのは我々だけじゃなくていっぱいいるわけなので、 そういうものを探すのはもうやめてですね。 中身をちゃんと見せていこうということが、そこに割り切っていいような気が最近はしてきました。 特に事業を処刑するにあたってですね、もういいんじゃない、めんどくさいことあって、 そういう感覚を持ってきております。 有機という言葉がいよいよ手垢がついてダサくなってしまったお話をしてみました。 ではまた。 もっと見る #農業 #情熱 #久松農園 #野菜づくり 畑でひとりごと 野菜と農業を考えるラジオ久松達央06:211.チャプター1コメント感想・質問・応援メッセージを書こう
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